貧困削減にもいろんな流派がある
「貧乏人の経済学」を読んでます。
「貧乏人の経済学 もういちど貧困問題を根っこから考える」という本を読んでいます。
まだ読み始めたばかりなのですが、かなり分厚い本で、中身のある本のようなので、読んでいる途中で印象に残ったところを元に、順次考察していこうと思います。
貧困削減のやり方にも、流派がある。
この本の中で、貧困削減にはいろんな流派(考え方)があることについて書かれています。
ジェフリー・サックスという高名な学者は「貧困撲滅のためには先進国が発展途上国にガンガン援助することが必要!」と言います。
一方で、ウイリアム・イースタリーという別の学者は「援助は発展途上国の方の主体性を奪うものである。有害だ!」と言います。
それぞれの学者さんがそれらしいエピソードを持って、自身の主張を論証しようとします。
この人達の本を読むと、あまり知識がない僕のような一般人は困惑してしまいそうですね。
援助の是非はケースバイケースで考えよう
そこで、貧乏人の経済学の著者はこう言います。
「援助は是か非か、といった大問題の答えはわからない。けど、●●が××の場合、といったような限定条件を付けたうえでなら、援助は是か非かを論じることは可能。この本ではそういったことを論じている」と。
要はケースバイケースでしょ、ということですね。援助は是か非かなんて、ケースバイケースですよと。
直観的にですが、この主張は信じられそうな気がします。個別具体的な話であれば、説得力が違いますもんね。
というわけで、「援助はすべき!」「すべきでない!」という論争に惑わされそうになったら、この記事を読んで、困惑しないようにしたいと思います。